東洋医学・鍼灸とは?

東洋医学ときくと何を思い浮かべますか?

マッサージ、鍼、お灸、ツボ、漢方薬、気功・・・など、

人それぞれのイメージがあると思います。

 

東洋医学と西洋医学(現代医療)、補完療法

(アロマセラピ-やリフレクソロジーなど)は

各々得意分野と不得意分野があり、その時々の症状にあわせて

上手に組み合わせて使い分けることができたら

心と身体の健康には最強!

それにはそれぞれの良さを知っておく事が先決です。

 

東洋医学は元々中国大陸を中心に発展してきた医療で

現在の日本では主に中医学的な診察(舌診、脈診、腹診)や

鍼灸、漢方薬、あんまマッサージ指圧などを指します。

 

東洋医学の一番目の特徴は・・・

「人を診(み)て病名だけを診(み)ず」という事。

その人その人によって、または状況によって、

生まれ持った体質や感受性、環境など全て違うので

同じ病気でも治療や対処方法が微妙に違ってくるという考えです。

鍼灸の国家資格を取得する為通った学校の授業で

大学病院で医師の元、学ばせて頂く解剖実習の授業がありましたが、

筋肉、血管、神経、骨、臓器など、見た目だけでもかなりの個人差がありました。

見えない所ではもっと違うのでは?と思います。

 

東洋医学・鍼灸マッサージで言えば、医師の診断を受けて同じ病名が

ついている患者様がいらしても前揉・後揉のマッサージの強さや長さ、

鍼の太さや長さ、鍼をうってから置いておく時間(置鍼)、鍼のうち方、

鍼の種類、お灸の温度、大きさ、種類・・・など考慮し治療法や対処法を

その方その方に合わせ変えていく事を指します。

 

東洋医学の二番目の特徴は・・・ 

不定愁訴に一度期にまとめて治療のアプローチができるという事。

腫瘍を取り除く、傷口を縫う、臨床検査で内部の状態を知る、など

特異な医療技術が必要な病気は西洋医学でしか発見・治療出来ません。

しかし、病名がつかない患者様の場合は、検査で悪い所はどこもないから

病気ではありませんと言われたり、病名がついた患者様でも、

病気自体ではなく病気に付随する凝りや疲れ、不安感などの症状がより辛かったり

この症状にはこの薬という考えに基づけばいくつもの症状をかかえた患者様は

いくつもの種類の薬を飲まなければなりません。

その分、薬の飲み間違いや副作用の心配も出てくるわけです。

 

東洋医学の鍼灸マッサージでは1回の治療の際に「パソコンの使いすぎ

による頭痛や目の疲れ、肩の凝り、以前医師に診断された加齢による変形性脊椎症

よる腰痛、暴飲暴食で胃腸の不調、頚の凝りによるめまい、不眠状態、運動不足

による脚のむくみ、気分が落ち込んでいる、冷え性」等様々な症状があっても、

鍼やお灸、マッサージなどを駆使して、1回目から全てにアプローチができるので

安心。場合によって、揉み返しや鍼当たり、瞑眩(好転反応)が出ても

特に副作用の心配はありません。

時によって代替療法や病院が併設している治療室では医師により体質改善の

漢方薬なども一緒に使える程。

 

東洋医学の三番目の特徴は・・・

人が本来持って生まれた「自然治癒力」を高め

「未病(みびょう)を治(ち)す」という事。

人の再生能力は計り知れません。東洋医学は「未病=病気になる前」に

手をうつ予防医学にもなります。普段から耳をすませて、自分の心と身体の声を聞き、

弱いところを知っておいて「養生」する事で病から身を守りましょう。